第53回「快適な排尿をめざすセミナー
「~間歇導尿指導認定セミナー 中級~」
- 日時:
- 2021年12月11日(土)、12日(日)
- 場所:
- 京都府医師会館 トレーニングセンター
今年で2年ぶり、11回目となる中級セミナーを開催いたしました。 今回も、8月に開催した初級セミナー同様、コロナ感染対策として、いつもより参加人数を少なくし、消毒を徹底し、パテーションの設置や一部フェースシールドの使用等、大変なことも多かったですが、熱心な参加者のお蔭で充実したセミナーとなりました。
「小児のCICケア」
講師 田中 悦子 氏 (看護師、NPO快適な排尿をめざす全国ネットの会 理事)
小児のCICケアの特殊性と注意すべき点など症例を交え、一人ひとりの成長に応じた指導法や地域・医師・看護師との連携の大切さを語っていただきました。
「障害がある場合 脊髄損傷患者のCIC指導」
講師 野上 雅子 氏 (特別養護老人ホーム万寿の家 作業療法士)
脊髄損傷患者さんへのCIC指導のポイントを作業療法士の視点から用具を紹介しながら解説いただきました。
「排尿日誌の読み方」
講師 山口 昌子 氏 (看護師、NPO快適な排尿をめざす全国ネットの会 理事)
外来排尿自立指導料算定に伴い、排尿日誌の読み方について学びました。
「グループワーク」
テーマ:『CIC認定士に必要なこと』について、ディスカッションしていただきました。
「CICに必要な健康教育(個別指導)」
講師 尾ノ井 美由紀 氏 (宝塚大学 看護学部 教授)
健康教育の理念・観点、健康教育の流れと結果、健康教育の展開過程、健康教育の発展過程、患者教育の特徴等わかりやすくご説明いただきました。
「ロール・プレイング」
各グループに医療現場で実際に起こっている課題の解決に向けて取り組みました。ロール・プレイングで、まず講師に医療現場における悪い対応例を即興で上手に演じていただき、いつものように大いに盛り上がりました。その後、「自己導尿したくない患者の症例と対処」と題し、異なった症例をそれぞれのグループに与えました。グループで患者・家族・看護師役になっていただきましたが、いつも皆さんの熱演が見られ、とても勉強になります。明日から現場で役立つ内容になればと思います。
「脊髄損傷の排尿管理」
講師 小澤 秀夫 先生 (水島中央病院 泌尿器科 部長)
脊髄損傷の急性期~慢性期の排尿管理のポイントをわかりやすく解説いただきました。様々な症例を出してお話くださり、毎回とても理解しやすい講義をしてくださいます。
「CICの原理と現場からのいくつかの問題提起」
講師 百瀬 均 先生 (医療法人桂会 平尾病院 名誉院長)
CICの生い立ち、導尿の歴史についてクイズを交えて語っていただき、「CICの重大な落とし穴にについて」、「残尿が多い患者はCICが必要か」などわかりやすく解説いただきました。また、CICを実践する立場にいる人に対する、大切なポイントについての貴重なお話がたくさんありました。
「プレゼンテーション:課題 CIC認定士に必要なこと=発表」
話し合いの内容は各チームとも毎年たいへん優れており、それぞれのチームの視点は今後も継続して考えていくことが多くありました。
「ネオブラダーの術式と排尿管理、間質膀胱炎について」
講師 上田 朋宏 先生 (泌尿器科 上田クリニック 院長)
尿路変更に伴う排尿管理について、尿を体外に出せなくなる疾患、尿禁制が保たれなくなる疾患など解説していただきました。 過去に診察された症例等もたくさんご紹介くださいました。