活動内容/排尿管理研究会/第34回

第34回排尿管理研究会  [2014年7月12日(土)]

総合司会        泌尿器科上田クリニック 院長  上田 朋宏

<一般講演>

第34回排尿管理研究会の様子演題1.「ハンセン病療養所から発信!おむつの達人になろう!! vol.1」
国立療養所邑久光明園 看護師 原絹子

演題2.「病院看護師からの紹介で介入した認知症患者の尿失禁に対する在宅支援」
株式会社ウェルビーイング・ピース 代表取締役 森田 昌

演題3.「伝えたい排泄ケア」
社会福祉法人正和会 まきの苑 紙透美江子 小谷紀代子

第34回排尿管理研究会の様子演題4.「小児から青年期における紙おむつ使用の実態調査 (若年層障がい者における紙おむつの使用実態についての考察)」
株式会社リブドゥコーポレーション マーケティング部 堤 一正

演題5.「頻尿男性患者の自己導尿を実施し改善・QOLの充実患者の症例報告」
よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック 看護師 吉田 久美子

演題6.「慢性尿路感染症×寝たきり=膀胱結石?:これから都二ハヤル物」
さく病院 看護部 看護師 松岡 正淑

演題7.「日本老年泌尿器科学会における看護師の発表演題の変化と傾向」
社団法人有隣厚生会富士病院 看護師 桑原 早智子

演題8.「(ディサービス)利用者に対する排泄リハケアの取組について」
日本総合リハビリスト協会 リハビリストホーム南花畑 佐藤京子、石井正尚

演題9.「急性期、回復期、生活期における排尿リハ・ケアアプローチの流れの紹介」
大分東部病院 リハビリテーション部 太田 有美



<特別講演>

京都府立医科大学附属病院 泌尿器科 助教 藤原 敦子 先生「女性下部尿路症状の診断と治療」
京都府立医科大学附属病院 泌尿器科 助教  藤原 敦子 先生

女性泌尿器科外来を専門にしているので、今回は「女性下部尿路症状」について、お話いたします。最近は高齢化が進んでおり、高齢女性も元気に活躍している。そのため、女性下部尿路障害が注目されている。

下部尿路症状は3つに分類される。
1蓄尿症状・・・我慢できるかできないか
2排尿症状・・・「出す(勢い)」症状
3排尿後症状・・・残尿感、漏れ

男性、女性共に際立って困っている症状としては「夜間頻尿(夜間に行くトイレの回数が多い)」である。ただ、困っている人は多いが、医療機関への受診者は18%と非常に少ないのが現状である。そのうち、男性は3割ほど受診しているが、女性においては1割を切っている。まだまだ医療機関へ受診していない方が多い。

おむつ(パッド)を使用して対応する方が多い。しかし、おむつ(パッド)の料金が高い。また、間違った使い方や、無駄に使っていると非常にコストがかかる。

今回は、(成人)女性の下部尿路症状をきたす代表的な疾患である1「過活動膀胱」、2「腹圧性尿失禁」、3「骨盤臓器脱」について概説する。

1 「過活動膀胱」
定義『過活動膀胱とは、尿意切迫感を必須とした症状症候群であり、通常、「頻尿」と「夜間頻尿」を伴うもの』、 正常な尿意では最大尿意でもトイレまで我慢できるのに対し、尿意切迫感では抑えられない尿意が急に起こり、時には間に合わず尿失禁となってしまうことがある。これを「切迫性尿失禁」と言う。

過活動膀胱を疑う際の、代表的な評価方法
1.問診による評価
2.質問票(患者自身の回答)
3.排尿日誌での記録
特に、排尿日誌は過活動膀胱の他に「多尿」「夜間頻尿」「神経性頻尿」等を鑑別するのに有効なツールである。

治療としては、
 ・行動療法・・・生活習慣の改善、膀胱訓練、骨盤底筋体操、定時排尿 など
 ・薬物療法・・・抗コリン薬、β3アドレナリン受容体作動薬、平滑筋弛緩薬 など


2 「腹圧性尿失禁」
腹圧性尿失禁は、咳やくしゃみ、運動など腹圧時に起こる尿漏れのことである。

第34回排尿管理研究会の様子腹圧性尿失禁の評価方法
 1.問診
 2.パッドテスト(重症度判定)
 3.咳テスト 等

腹圧性尿失禁の治療には
 ・骨盤底筋訓練
 ・薬物療法
 ・手術療法 

骨盤底筋訓練は、第一選択として推奨される治療法で、「いつでも、どこでもできる」、2〜3か月で効果が出現するといわれている。外科的治療に関しては、現在は「中部尿道スリング手術」が最も一般的に行われており、良好な成績が報告されている。


3「骨盤臓器脱」
骨盤臓器脱とは、骨盤内の臓器が膣から下がってくる状態であり、妊娠、出産による骨盤底筋・靭帯の損傷、肥満、加齢などが原因と考えらている。

骨盤底筋臓器脱の治療には
 ・骨盤底筋体操
 ・リングペッサリー
 ・手術療法
 患者の生活スタイルに沿った治療選択が重要である。

懇親会の様子女性下部尿路症状を起こす疾患は多岐にわたり頻度が高い。また、患者のQOL(生活の質)を著しく低下させる。しかし、多くの場合、適切な診断や治療により、患者のQOL改善が望める。

これからの高齢化社会、女性長寿社会に向け、女性下部尿路症状に関心を持っていただき、積極的に関わっていただきたい。

※NPO会員の方で、当日配布資料をご希望の方は事務局までご連絡ください。

<<−前の研究会     △目次に戻る     次の研究会−>>


【NPO快適な排尿をめざす全国ネットの会 事務局】
〒604-8172 京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町599 CUBEOIKE6階
TEL : 075-257-8120 / FAX : 075-257-8260 / E-mail : info@hainyo-net.org
◆お問い合わせいただく前の注意事項◆
この連絡先は、各セミナー、研究会及びNPO会員の問い合わせに限ります。
会員以外の方の症状及び病院紹介に関する問い合わせには、 返答いたしかねますのでご了承ください。
詳細は各病院にお問い合せください。
Copyright(C) Comfortable Urology Network All rights reserved 2005.
ページの先頭にもどる