活動内容/排尿管理研究会/第30回

第30回排尿管理研究会  [2012年7月14日(土)]

第30回排尿管理研究会の様子  祇園祭で賑わう京都に、今回も多数のみなさんが参加くださいました。発表後の質疑応答にも熱が入り真摯な討議が展開されました。

 

<一般講演>

演題1.「活動報告 排便ケアプロジェクトの発足から、現状と課題」
特定医療法人松愛会 松田病院 佐藤 文恵氏特定医療法人松愛会 松田病院 佐藤 文恵

平成22年度に看護部を中心とした排便プロジェクトを立ち上げ、排便機能検査の説明や生活指導、 相談を主とする取り組みから始めました。昨年、一年間に渡り、実施したストーマ排便ケア外来から 見えてきた課題を基に話していただきました。現在は医師による専門外来も開設し、患者さんのQOL 向上には多職種の連携が不可欠であると語っていただきました。

演題2.「車椅子上での自己導尿動作獲得に向けた支援」
神奈川リハビリテーション病院 作業療法科 一木 愛子

脊髄梗塞による完全対麻痺(Th12レベル)の女性患者に車椅子上での自己導尿指導を実施。介入時か ら結果に至るまで報告していただきました。実際の場面を想定し、動作の評価や課題の抽出など、必要 な指導ポイント、配慮が十分になされた取り組み発表でした。

名古屋市立西部医療センター 尾上 恵子氏演題3.「患者に適したカテーテル選択の必要性について
前立腺炎を繰り返す脊推損傷患者に間欠式バルーンカテーテルの導入を試みて」
名古屋市立西部医療センター 尾上 恵子
   
夜間多尿で自己導尿をしているため不眠になった患者さんに、間欠式バルーンカテーテルを導入し、その後の経過について話していただきました。導入後は前立腺炎の再発もなく不眠も解消され、患者さんのQOLの向上と合併症を予防する目的では効果があったと言います。指導を行う看護師は適切な情報提供や知識、スキルの向上が望まれると語っていただきました。     

演題4.「第3回間質性膀胱炎国際専門家会議(ICICJ)について」
泌尿器科上田クリニック 上田 朋宏

2013年3月21日〜23日の会期で、メルパルク京都において「第3回間質性膀胱炎国際会議(International  Consultation on Interstitial Cystitis,Japan)」を開催します。これまでに、2003年、2007年と2回京都で開 催いたしております。第3回は欧州の間質性膀胱炎研究会、日本間質性膀胱炎研究会と合同開催いた ます。会議のテーマは「膀胱痛を病態生理学的に分類すること」とし、基礎学者も招待します。

NPO快適な排尿をめざす全国ネットの会 山口 昌子氏演題5.「排泄ケアに向き合う介護職が望む排尿管理〜排泄研修に参加した介護職アンケート調査から〜」
NPO快適な排尿をめざす全国ネットの会  山口 昌子

高齢化にともない要介護者が増えるに従って、勉強会や研修に参加する熱心な介護職の方が増えています。今回は、排尿ケアに取り組む介護職の方々の意見を分析し、介護の現場の様子や実際に必要とされる知識、スキルについて語っていただきました。

演題6.「老健施設の高齢女性における夜間の排尿ケアの効果」
柳ヶ浦高等学校看護学科 溝口 晶子

施設入居者の高齢女性38名を対象に、定時排尿ケアと個人に応じた排尿ケアを実施し、その後の分析結果を報告していただきました。夜間の排尿ケアは個人に応じて行うほうが、尿失禁量を減少させ、睡眠の質を上げる可能性のあることが示唆されたと語っていただきました。

演題7.「回復期リハビリテーション病棟設立後の排尿管理へのスタッフの考え方の変化」
昭和伊南総合病院 小澤 恵美

昼夜を問わず排泄のケアに従事している看護師さんたちの排泄ケアについて、聞き取り調査結果の報告をして いただきました。これまで気にしなかったことを疑問に思うようになったこと、排泄ケアが在宅に向けて重要なこと に改めて気づいた看護師さんが多かったそうです。調査で気づいた点を活かし、これまで以上に質の高いケアを 実践に向けた取り組みが始まったとの明るい報告でした。

たかの橋中央病院 排尿ケアチーム 塚田 直美氏演題8.「たかの橋中央病院における排尿ケアチームの設立〜課題とその結果への模索〜」
たかの橋中央病院 排尿ケアチーム 塚田 直美

介護老人保健施設が併設した106床の中規模病院での排尿ケア取り組みについて話していただきました。診療科を超えた連携とケアの必要性を痛感し、排尿アセスメントを行える人材の育成や看護師全体のスキルアップを図るために排尿ケアチームを立ち上げ、勉強会の開催、院内マニュアルの作成など計画進行中とのこと。新たな取り組みとして、超高齢者の自己導尿指導結果についても報告していただきました。              

演題9.「間歇導尿施行患者が東日本大震災で困ったこと」
東北大学大学院医学系研究科 泌尿器科学分野 中川 晴夫

被災地にて自己導尿を行っていた患者さんを対象にアンケート調査を行った結果、被災地における自己導尿患者さんの実態を知ることができたと言います。避難中に問題があったのは断水や停電などによる影響だったそうです。また、カテーテルなどの物品の予備を自宅以外に常備することの訴えも大きかったといいます。DMATや救急病院において間歇導尿を理解されず、対応してもらえなかったという症例も多数あったようです。

演題10.「筋層非浸潤性膀胱癌に対するBCG膀胱注入療法後の下部尿路症状評価」
京都大学医学研究科泌尿器科学教室 杉野 善雄

TUR−Bt後とBCG膀注療法経過中のLUTSの推移を明らかにした初の報告でした。LUTSスコアは、筋層非浸潤性膀胱癌患者がBCG膀注療法を継続できるか判断する際に有用と考えられことについて、詳細に語っていただきました。

演題11.「尿pHと下部尿路機能との関連性に関する検討」
明治国際医療大学 臨床鍼灸学 本城 久司

住民検診を受診する地域住民を対象に、過活動膀胱に対する研究を行った結果を報告していただきました。尿pHと下部尿路症状、排尿日誌、残尿測定を基にして下部尿路機能との関連性について語っていただきました。

<特別講演>

川崎医科大学 泌尿器科 医師 横山 光彦 先生特別講演「難冶性過活動膀胱への取り組み」
川崎医科大学 泌尿器科 医師 横山 光彦 先生

過活動膀胱に対する薬剤が多数上市されていますが、患者さんによっては、いくつかの副作用があり内服できなかったり、効果が十分とは言えないケースが認められます。今回、難治性の過活動膀胱患者さんに対する取り組みや、自験例についてお話をしていただきました。

第30回排尿管理研究会展示の様子   第30回排尿管理研究会懇親会の様子

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