活動内容/排尿管理研究会/第23回

第23回排尿管理研究会  [2009年1月17日(土)]

<一般講演>

「抗酸化力を有する高濃度水素水(サプリメント)の臨床的応用〜間質性膀胱炎、糖尿病、その他〜」
アイロム製薬株式会社 新規事業営業推進本部 村田 俊一

「日本人の理想の死に方
  〜『シモの世話にならない』という願いにみる美しさと美徳の文化・社会的構成」
龍谷大学大学院 社会学研究科社会学専攻 今木 裕美

「『こう生きたい』を支える 〜ご利用者様の思いや願いの実現にこだわった排泄ケア〜」 介護老人保健施設 じゅんぷう 林 美穂氏
介護老人保健施設 じゅんぷう 林 美穂

「排泄 〜あたりまえをもっとあたりまえに〜」
介護老人保健施設かつらぎ 藤原 住子

「子宮頸がん術後に自己導尿をしながら化学療法を行った1症例を振り返って」
市立堺病院 看護局 山本 絵美子

「増加傾向にある性感染症の検討:若年層におけるHIVと梅毒の問題」国立感染症研究所感染症情報センター 堀 成美氏
国立感染症研究所感染症情報センター 堀 成美

「膀胱浸潤を伴う結腸、直腸癌に対する膀胱温存手術の成績」
大阪赤十字病院 泌尿器科 西川 信之

「Narrow Band Imaging(NBI)システムによる間質性膀胱炎の新しい診断法について」
京都市立病院 泌尿器科 上田 朋宏

「北九州市の排せつケア相談窓口
 『さわやか相談ダイヤル0620(オムツゼロ)』の現状と課題」

北九州市立介護実習・普及センター 緒方 有為子

 

<特別講演>
「ここが心配、これなら安心おしっこの問題」
日本大学医学部 泌尿器科学系泌尿器科学分野 主任教授 高橋 悟 先生

◆はじめに
日本大学医学部 泌尿器科学系泌尿器科学分野 主任教授 高橋 悟 先生まず基本的なところから復習いたします。
正常な1回あたりの排尿量は、200ml〜400mlです。1回の排尿時間は20秒〜30秒、1日の排尿量は1000ml〜1500mlとなります。2500ml以上ある方は、水分の取りすぎです。また、1日の排尿回数は、昼間5〜7回で、8回を超えると頻尿です。夜間頻尿は、夜間1回とされていますが、QOL(生活の質)に影響を与えるのは2〜3回以上になります。

今回は、排尿トラブルを前立腺肥大症(男性)、過活動膀胱(男性・女性)、腹圧性尿失禁・骨盤臓器脱(女性:子宮脱、膀胱脱など)に分け、ご説明したいと思います。

◆前立腺肥大症(BPH)について
55歳以上の男性の5人に1人が前立腺肥大症です。50歳以上の方は、PSA(前立腺特異抗原:prostate specific antigen)検査を受けられることをお勧めします。前立腺肥大症では、薬物治療を行うことが多いです。

〜前立腺症状スコア、BPHの症状にかかわる因子とそれに対する症状などについてもお話いただきました。〜

◆蓄尿と排尿のメカニズム
〜蓄尿期(おしっこを膀胱に溜めるとき)、排尿期(おしっこを出すとき)について、復習も兼ね、わかりやくご説明いただきました。〜

◆TURP(経尿道的前立腺切除)手術
第23回排尿研究会の様子 レーザーを使い、治療します。できるだけ出血を少なくするため、前立腺を切らず、剥ぎ取る形をとります。

〜動画を使ってご紹介いただきました。〜

◆過活動膀胱(OAB)
尿意切迫感があり、過活動膀胱症状質問票において、いずれか1つあてはまればOABと診断できます。排尿日誌を併用すると、より診断に自信が深まります。膀胱訓練や骨盤底筋体操を組み合わせると、OAB患者の70%がよくなることが報告されています。薬物療法を行う場合は、治療の中心となるのは抗コリン薬となります。

◆女性に多くみられる尿失禁
切迫性尿失禁(OABに伴う尿失禁)、腹圧性尿失禁(せき、くしゃみ)、といった尿失禁は医師が手術などを考慮し、治療をおこなっている2大失禁です。切迫性尿失禁と腹圧性尿失禁の合併したものが混合性尿失禁です。症状が軽い場合、骨盤底筋体操などを取り入れることにより、治ることが多いです。

◆TVM (Tension-free Vaginal Mesh) 法
膀胱瘤や子宮脱などの場合、最近の手法としてTVM法があります。従来の方法と比べ、性機能も保たれ、子宮をとる必要もなく、再発率も少ない、などの長所があります。

〜動画でご紹介いただきました。〜

◆TOT手術
腹圧性尿失禁や骨盤内臓器脱に対し、尿道の裏側に人工テープを通して尿道を支える手術です。TVT手術と同じですが、テープを通す場所が異なります。手術は通常15分くらいかかります。3ヶ月すると、どこを切ったかわからなくなることが多いです。手術後、重症の方の8割ほどが軽症になり、QOL(生活の質)もよくなりました。

第23回排尿研究会懇親会の様子〜動画で手術の様子を見せていただきました。〜

◆今後について
今後は、単に排尿障害を治療するだけでなく、性機能を含めた骨盤全体の機能・QOLを包括する「Pelvic Health」という新しい治療コンセプトを意識する必要があります。

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