セミナー・ワークショップ/介護セミナー
第30回「快適な排尿をめざすセミナー」を開催しました。
日時: 2012年3月24日(土) 13:30〜16:30
場所: メルパルク京都
内容
例年なら、日本列島を北上する花便りが聞かれる季節ですが、今年は厳しい寒さのため、京都の桜もつぼみを堅くとじたままです。ご多用の中、各地からセミナーにご参加いただき有難うございました。
13:30〜15:00
「機能性尿失禁って何?」
上田クリニック 院長 上田朋宏
機能性尿失禁について、医学的見地からだけではなく、社会保障と尿失禁の関係性についても、お話しいただきました。社会的サポートの重要性、行政のやるべきことなど改めて考えさせられ、幅広い知識の必要性を感じました。
5:10〜16:20
ケーススタディー
NPO快適な排尿をめざす全国ネットの会 理事 山口昌子、田中悦子
事例 :「脳梗塞後、左片麻痺になった父親の排泄ケアに困っている」
入院することになった母親に代わり、世話をすることになった娘さんからの相談
事例 :「グループホーム入居中の、認知問題がある男性の排泄ケアで困っている」
認知症グループホームに勤務しているヘルパーさんからの相談
2つの事例については、既往歴や家族、現在の状態、性格など情報を伝え、各グループで課題について、改善すべきところ、改善方法などについて話し合っていただきました。
〜最後はグループごとに発表いただきました。〜
16:20〜16:30
まとめ
上田クリニック 院長 上田朋宏
社会保障と尿失禁にどういうつながりがあるのか、戸惑いつつ聞いていた受講者も、話の進展とともに、理解していただけたようです。また、今回のグループ討議は各グループに医師を含め、さまざまなポジションに就かれている方々がうまく配分されていました。各自の立場からの発言は、それぞれの役割を改めて認識されたのではないでしょうか。
セミナー終了後に参加者のみなさんから聞かれた声は、「多職種の方々また、専門分野の方々と、忌憚のない意見を出し合えた」「地域差があり、それが勉強になった」など。また、「雑談の中からとっても有効な意見が聞けた。雑談も大事ですね」と喜ばれていました。セミナーに参加するのは、プログラムの内容だけを学ぶのではなく、参加者同士が触れ合える場でもあります。今回は、職種、立場、年齢の垣根を超え「誰かのために」何ができるか、一体感のある会話が続く、なごやかなセミナーでした。
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