セミナー・ワークショップ/介護セミナー
第29回「快適な排尿をめざすセミナー
〜間歇導尿指導認定セミナー 中級〜」を開催しました。
日時:2011年12月3日(土)、4日(日)
場所:メルパルク京都
共催:武田薬品工業株式会社
後援:京都府医師会
昨年に続き「間歇導尿(CIC)指導認定セミナー 中級」を開催しました。このセミナーはCIC初級セミナー受講者を対象に、間歇導尿(CIC)の指導を病院内で積極的におこない、また自信を持って個別指導ができることを目的としたものです。
泌尿器科のエキスパートの先生方から、小児におけるCICの適応やCICにおける問題点、脊椎損傷の排尿管理、ネオブラダーの術式と排尿管理などの講義、看護師さんによる小児の症例紹介など教えていただくことができました。また、受講者による、カテーテルのパンフレット作成とプレゼンテーション、患者さんと向き合うためのロール・プレイング、ワークショップなども交えておこないました。
「小児のCIC」
講師 百瀬 均 先生 (星ヶ丘厚生年金病院 泌尿器科 院長補佐)
CICとは何か、どのような概念か、小児におけるCICの適応などについてご説明いただきました。また、二分背椎の患児が成人となるまでの経緯について、症例を交えながらご講義いただきました。
「小児のCICケア」
講師 田中 悦子 氏 (大阪市立総合医療センター 泌尿器科外来 看護師)
子どもの成長発達とCICの指導、小児を指導するにあたって大切なことなどを症例を交えながらご説明いただきました。
「パンフレット作成」
グループに分かれて、カテーテルの種類、価格、メリット・デメリット、そして対象者を設定した
使用方法などを丁寧にまとめていただきました。
○カテーテルのパンフレット作成時には3社のメーカーさまにご協力いただきました。
ランチタイムを活用して、様々な種類のカテーテルや潤滑剤などをご説明いただきました。
株式会社ディヴインターナショナル様、富士システムズ株式会社様、吉田製薬株式会社様、長時間お付き合いをいただきありがとうございました。
「脊髄損傷の排尿管理」
講師 小澤 秀夫 先生 (川崎医科大学附属川崎病院泌尿器科 部長)
脊椎損傷の統計、麻痺レベルと椎体レベル、急性期・慢性期の違いなど、難しい分野をわかりやすくご講義いただきました。
「ロール・プレイング」 講師 畠田 智津子 氏 (有限会社ハーランドプロジェクト)
「相手の気持ちを動かす。伝わる話し方」というテーマでご講義いただきました。その後、各グループに分かれ、CIC導入を進める看護師役と導入を拒む患者役になり、院内でありがちな症例を基にロールプレイを実施しました。
「ネオブラダーの術式と排尿管理」
講師 上田 朋宏 先生 (京都市立病院 泌尿器科 部長)
尿路系ストーマ造設術式とストーマの分類、尿路系ストーマの種類、回腸導管の特徴とケアの方法などについてご講義いただきました。
「プレゼンテーション」
セミナー1日目に作成したカテーテルのパンフレットをグループで発表しました。数種類のカテーテルの特色をうまく捉えた発表に、会場から大きな拍手が届けられました。
「パンフレット作成・プレゼンテーション」の優秀グループを表彰しました。
★2日間のセミナー終了後は、受講者全員に「間歇導尿(CIC)指導認定セミナー中級」修了書が
上田理事長より手渡しされました。みなさま、お疲れ様でした。
◎最後になりましたが、今回も武田薬品工業株式会社さまのご協力のおかげで、熱気のあるセミナーを開催することができました。心よりお礼を申し上げます。
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