セミナー・ワークショップ/介護セミナー

第20回「快適な排尿をめざすセミナー」を開催しました。

日時: 2009年9月26日(土) 13:30〜16:30
場所: メルパルク京都

1.「トイレやベッドの移乗について」
長浜赤十字病院 作業療法士 伊藤 恵

今まで「立てない人もトイレに行けます」ということだけで終わっていましたが、3回目となる今回は、もう少し時間をとり、「おむつを卒業するために必要な動作はどのようなことか」、「トイレに行けるようになるにはどのようなことが必要か」を皆さんと一緒に考えてみました。また、「介助する人もされる人も快適な排泄動作をどのように獲得していくのか」、「どのように排泄用具や移乗用具を使用するか」についても整理しました。
 
2.ケーススタディ「事例から、排泄動作・排泄用具・頻尿に対する改善を考えてみましょう」
日本コンチネンス協会 看護師 山口昌子氏日本コンチネンス協会 看護師 山口昌子

「日常生活においておむつを出来る限り使用しないためには、どのようにケアしていくことが望ましいか」、身体面、ADL(日常生活動作)、排泄用具、安全面を配慮し、在宅での排泄に対する改善方法を一緒に考えてみました。
 
まとめ
京都市立病院泌尿器科 医師 上田朋宏

内容

1.「トイレやベッドの移乗について」
はじめに
まず、「おむつからトイレまでの評価シート」を使い、「おむつはずし」について考 えてみました。
 
便意・尿意を伝えられるかどうか

第20回「快適な排尿をめざすセミナー」の様子まず、「便意・尿意を感じるかどうか」が基本となります。便意・尿意がわかるか、伝えられるか、伝える方法があるか、サインがあるか、おむつセンサーなどみんなでわかる手段を考えていきましょう。

 
下衣の脱衣・着衣
下衣の脱衣・着衣いつ・どこで・どのように行うか、一人で可能か、介助はどの程度必要か、下着・ズボンの改造について考える必要があります。市町村によっては改造してくれる工房があります。
 
差し込み便器
ベッドパンタイプ、ゴム製、小型差込型などがあります。
 
介護用シーツ
座って移乗し、力んだ場合、おしっこが少し出てしまうこともあります。シーツが汚れて介助者が大変なとき、あらかじめ介護用シーツを敷きます。介護用シーツには以下のものがあります。
・吸水タイプ:布団やシーツの下に敷くことで尿の進入を防ぐ
・防水タイプ:布団やベッドに巻き込む形で敷く
・スーパーソーブ:吸水性の紙シーツ
 
手持ち式集尿器
携帯型、コンパクト型、しびん、受尿部別体型、自動吸引型などがあります。女性にとって、しびんはどうしても汚れやすく、防水マットが必要になることがあります。
 
ポータブルトイレの種類
移乗方法のデモンストレーション木製椅子式、金属製コモード型、標準型スツール型、金属製いす型があります。
それぞれ長所・欠点があります。

〜立位移乗・座位移乗と周辺用具、移動、トイレまわりのポイントについてもお話いただきました。〜

〜移乗方法をデモンストレーションしていただきました。〜

移乗方法のデモンストレーション今回も「移座えもんシート」を使い、移乗しました。内側・外側の両面すべり加工により、摩擦の軽減ができ、少ない力で身体を移動させることができます。だいたい3,000円までで手に入れることができます。

 


2.ケーススタディ「事例から、排泄動作・排泄用具・頻尿に対する改善を考えてみましょう」

<事例>
70歳代男性の下記の事例を取り上げました。

既往歴

:脳梗塞、右不全麻痺、失語症なし、認知症なし

家族

:妻(70歳代)と二人暮らし、子供は遠方にいる

排尿症状

:夜間頻尿、昼間の頻尿、尿意切迫感があり、失禁もある

排泄用具

:現在病院から退院してきたばかりであり、おむつを使用している

ADL






・ベッド端座位は手すりを持っていれば自立している、安定している
・つかまり立ちができる
・車椅子移乗は手すりがあれば、アームが外れるものであれば自力でできる
・アームが外れない車椅子では介助が必要
・車椅子は左手、左足でこぐことができる
・立ちしゃがみ動作は安全にできる。しかし、夜間はバランスが悪く、ふらつきがある。
・夜間ぼーっとしていることが多い

排泄の希望

:本人家族ともにトイレでの排泄を希望している

経済的な面

:金銭的にはゆとりがある

環境面

:自宅トイレは和式トイレ

介護度

:要介護3

下記のポイントで、ディスカッションしました。
・頻尿及び移乗動作に対するアセスメント
・この方に対し、どのような排泄が可能か
・昼間と夜間は同じでよいのか

〜最後はグループごとに発表いただきました。〜

ディスカッションとグループ発表の様子


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