セミナー・ワークショップ/介護セミナー

第19回「快適な排尿をめざすセミナー」を開催しました。

日時: 2009年6月6日(土) 13:30〜16:30
場所: メルパルク京都

1.「健康や〜すっきりウンチがバロメーター」
くらた医院 医師 倉田 正 先生

くらしと排便の関係、正しいお尻の拭き方、間違い易い便秘の治し方…などお話いただきました。
 
2.ケーススタディー「便のケアを見直してみませんか?」
株式会社ノーブレイク 介護事業部 中村真理 (NPO理事)

本来、その方にあった排便はどんな周期でどんな便の形状が良いのか、どこにポイントを置いてケアするべきなのかをディスカッションしました。
 
まとめ
京都市立病院泌尿器科 医師 上田朋宏

内容

1.「健康や〜すっきりウンチがバロメーター」
くらた医院 医師 倉田 正 先生時代のキーワードは「ウンコさん」
健康を考えた時、昔から「快食」「快便」「快眠」が大切といわれてきました。「快便」は自分の意思では出すことができず、自分でコントロールできないことから、この3つのうち一番難しいと思います。
 
ウンコさんって何?
ウンコさんは入れることより、出すことが大切です。ウンコさんの原料は食事です。噛み砕かれ、唾液とまぜられ、小さく・軟らかくなって飲み込まれます。胃で2〜3時間かき混ぜられ、胃酸や消化液で更に細かくなり、小腸に送られ、ドロドロになります。消化液や消化酵素が働き、食品は化学的にも分解されます。同時に体に必要な養分は水分と一緒に小腸から吸収され(ほとんどの水分吸収は小腸でおこなわれます)、いったん肝臓へと運ばれます。また、大腸の機能・運動次第でウンコさんの形は変わります。
 
ウンコさんは体とくらしの通知表
胃腸の消化管中で食物は消化・吸収され、残りがウンコとして出されます。消化液は膵臓・肝臓・胆嚢といった内臓からも作られます。その機能が果たせるように、新鮮な血液が資材とエネルギーを消化管や臓器の細胞に行き渡らせます。肺は酸素を血液に溶け込ませ、心臓のポンプがそれを内臓へ送ります。出来た老廃物はリンパ液や静脈中に回収され、腎臓で尿となり、膀胱からオシッコ(小便)として排泄されます。ウンコを作って出す事は、(脳の)意識だけでなく、自律神経の働きや、ホルモンバランス、腸内の細菌の状態等に影響されます。食事とその取り方、職場や家庭でのストレス、感情の起伏、全身の運動量、睡眠の状態等がウンコの出方に影響します。
 
理想のウンコさんは?
良いウンコさんは、味噌の硬さで、バナナ2〜3本分の量、太さは足の親指、少しいきめばスルーリと出て、パサッと便切れ良く落ち、水にやっと浮きます(不消化便・下痢便でも脂肪が多ければ浮きます)。色は黄金色〜茶褐色で、干し草が発酵したようなにおい、血は付かず混じらす、寄生虫なし、これが毎朝1〜2回ほぼ決まった時間に楽に出ます。また、ウンコさんの比重は一般的に1.6といわれています。
 
全部出ません、いや出せません
ウンコさんを100パーセント出し切ろうとしている人、又そうしなければいけないと思っている人がいます。いきむ時間が長ければ肛門が壊れ、痔になります。人は何日分かのウンコさんの在庫があり、その溜っている全部は出ませんし、出せません。8割くらい出せて十分と考えましょう。

〜便摘(摘便)の仕方についてもご説明いただきました。〜

洗いすぎ、ふきすぎ注意
ウォシュレットなどで洗いすぎると肛門を痛めてしまいます。通常洗うのは5秒までにし、ふきすぎにも注意しましょう。消毒薬や乾燥熱風はよくないです。
 
便秘と下痢は病気か体質か又は? アーユルヴェーダの考え方を知る
人間は主にヴァータ体質、ピッタ体質、カパ体質に分けられます。この体質により、ウンコの状態が決まります。
 
最後に
便は全部出なくてもいいのです。肛門は弱いデリケートところなので、洗いすぎないようにしましょう。

2.ケーススタディー「便のケアを見直してみませんか?」

株式会社ノーブレイク 介護事業部 中村真理 (NPO理事)氏グループに分かれ、事例ごとに、どのようなかかわりを持ち、改善しようと計画するか、どこにポイントを置いてケア計画を見直すか、排便後の処理はどうするか、などについてディスカッションしました。

 

まとめ
  • 第19回「快適な排尿をめざすセミナー」の様子便秘、下痢、便失禁などの症状の改善をするためには、本人の生活をみて、食事内容、内服薬の確認、水分摂取量、姿勢、活動や生活内容等をアセスメントし、見直していくことが大切です。
  • 「便が軟らかい・固い」、といった概念について、介護者側と本人の 間で共通言語が必要です。 すなわち、便スケールをもとに一致させ、「いい便」を確認することが必要です。
  • 便秘の概念については、例えば「3日便がでないと便秘」ではなく、本人の不快感を確認する必要があります。
  • 第19回「快適な排尿をめざすセミナー」の様子下剤だけでなく、食事内容や水分摂取量の確認もおこないます。
  • ケア用品の尿パッドはあくまでも尿専用です。そこで、軟便パッドやスキンクリンコットンを紹介します。
    テープ止めのおむつの当て方(便対応)やスキンケア対策もおこないます。

 


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